いまや家電のド定番商品になった電気ケトル。寒い季節だけでなく年中大活躍ですね。
わが家ではケトルを買ってからはヤカンがいらなくなって捨てちゃいました。ヤカンを見ずに育つウチの息子は、沸いた時の「ピーーーーっっ!!!」を聞いた日には、おったまげて腰を抜かすことでしょう。
ただ電気ケトルは便利な反面、危険であることも言うまでもないでしょう。ケトルでできあがるのはもちろん『熱湯』。
使い方によっては凶器になります。
小さい子のいる家庭での電気ケトルでのやけどは後が絶ちません。
しかし、やけどを防ぐための電気ケトルの選び方もちゃんとあります。
今回はこどものいる家庭で電気ケトルを安全に使うために、選ぶ際のポイント2つを説明します。
もくじ
やけどの防ぐために気をつけるポイント
どこにどう置くか
置く場所はもちろんのこと、電源コードがどこを通るかにも気を配らなければなりません。
本体をこどもの手の届かないところに置くのはあたりまえとして、電源コードもさわれない位置にあるべきです。コードを引っぱるとケトルが倒れ、熱湯がこぼれてしまう可能性が大いにあります。
コンセントが低い位置、こどもの手が届く位置にありませんか?
と思っている方、もう一度見直してみてください。ヤケドしてしまった人は誰一人ヤケドすると思ってしたわけではありませんからね。
こぼれない構造かどうか
置く場所よりも気をつけなければいけないのは『ケトルの構造そのもの』です。
傾けるだけで熱湯が出てくる仕組みのケトルは、とてもかんたんで使いやすいです。
便利な反面、意図せずに熱湯が出てしまう恐れがかなりあります。
まちがえて倒してしまったときには大量の熱湯が襲いかかってきます。
売れ筋のティファール製品は傾けるだけで熱湯が出てくる構造
大多数のティファール製品は、傾けるだけで熱湯が出てくる構造のケトルです。
ケトルはティファール社製のものがダントツで一番売れています。価格.comのケトルの売れ筋ランキングでは1位はもちろん、上位にたくさんあります。圧倒的…っ!!
「ケトルといえばティファール!」みたいな印象はあるので当然だとは思います。実際、お湯の沸くのは早いしコンパクトだしデザインもいいし。ということでわが家でもはじめて買ったケトルはティファールでした。
実は価格.comの評価基準には『使いやすさ』や『手入れのしやすさ』などはありますが『安全性』という項目はありません。ティファールの口コミでも安全性について言及する人は少ないです。
ティファール購入者は安全性よりも利便性を重視する人が多いという印象です。
安全なケトルを選ぶためのポイント
では、安全性を優先するにはどういう商品を選ぶべきか。
ケトル本体を倒してしまっても熱湯が出てこない
ボタンを押さないとお湯が出ないのが安全
ボタンを押した状態で初めてお湯が注げるようになる構造。
ただ傾けるだけではお湯は出ないので非常に安全です。
ボタンがついた構造のものはふたがしっかりと密閉してロックされます。
そのため万が一ケトル本体を倒してしまったとしても、まったくお湯がこぼれてこないというすばらしい安全性です。製品によっては高いところから落としたとしてもふたははずれません。
はじめはボタンをいちいち押すのはめんどうに感じるかもしれませんが、すぐ慣れるでしょう。
「ボタンを押す」というごくわずかな動作でやけどの危険がガクッ!!と落とせるのですから、惜しむような手間ではないと思います。
マグネットでかんたんに外れるプラグが安全…だけど
電源コードとケトル置き場の接続は、電気ポットのようにマグネットプラグであると理想的です。万が一コードを引っぱってしまってもすぐ外れてしまうおかげで、ケトルをたおす恐れが少ないからです。
しかし残念なことに、
マグネットプラグ式の電気ケトルは販売されていないっ!!
なぜなのか。
しかたないのでこの点は目をつむるしかありません。
わが家で選んだのは「タイガーのわく子」さん
わが家では安全性を重視して、こどもがうまれる前にティファールから「タイガーのわく子」さんにケトルを買い換えました。

ボタンを押さなければ、傾けようがひっくり返そうが、落としてしまってもまったくお湯がもれてきません。
これだけで正直なところ安全性はじゅうぶんなのですが、ほかにもいいところがありまして
- 沸かしても蒸気がまったく出てこない
- 沸かしても本体が熱くならない
- ふたを取り外せる
じつはワケがあってケトルを一台ダメにしてしまったのですが、
わく子さんを使ってまったく不満がなかったので同じものをもう一台買いなおしました。
そのくらいわく子さんは高性能!そしてそこそこ安い!!
安全重視のケトル設置例
とつぜんですがわが家のケトル環境の実態を見てください。
コードはひっぱっても動かないようにすべし

キッチン内の食器棚にケトルを置いている状態です。
キッチンの入り口には柵を設置してこどもの侵入をがっちりガード!!
刃物やら皿やら食べちゃいけないものやら危険がたくさんなので、入れないようにしてしまうと対策としては楽ちんです。
コード部分はダクトテープでがちがち固定しています。
ダクトテープを乱暴に説明すると「超強力なガムテープ」です。
コードにひっかかって強く引っぱったとしても、しっかりとくっついているのでびくともしません。
コードの位置に配慮しつつガッチリ固定できていれば、安全性は格段に増します。
え?汚いって?
気にしない気にしない!どうせこどもに家はぐちゃぐちゃにされるんです。見栄えは二の次、安全性最優先です。
https://aizuyusuke.com/1249090/
コードを完全に隠してケトルは奥に
設置例その2。食器棚のすきまに置いています。
コードはレンジの裏をとおっているのでひっかけてしまうことはありません。
こういった狭いところに置くためには条件があります。
蒸気などの水分・熱に強い食器棚である、もしくは
蒸気が吹き出さないケトルである
タイガーのわく子さんは蒸気がまったく出ないので置く場所を選ばないのですねー
この配置はすっきりしているうえにケトルを倒してしまう危険がないのでかなり気に入っています。
まとめ:とりかえしのつかないことになる前に対策を
こどものいる家庭ではデザイン、利便性などより安全性を最重視してケトルを選ぶべきだと思います。
安全なケトルを選ぶポイントとして
- 傾けただけではお湯が出ない
- 倒してしまってもこぼれない
以上の点を意識していただければと思います。
ティファールの中にも給湯ロックボタンがついているタイプの製品もありますね。
どうしてもティファール!!という場合はロック機能つきのものを選ぶのを強~くおすすめします。