薬、病気の話

処方された薬は必ず飲まなければならない?

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腸内環境を大切にしている患者さん

先日、足裏の水疱で受診した患者さん。水虫の検査をした結果は陰性。

クラリスという抗生剤が処方されていました。ちなみにクラリスは水虫の薬ではありません。

その患者さんから質問されたことは「抗生剤で腸内細菌は死んじゃう?」というものでした。

話を伺うと、「ふだんから整腸剤を飲んで腸内環境には気を配っていて薬はなるべく飲みたくない。」とのこと。

この患者さんの考えには私も同感で、腸内環境を整えることはとても大事だし、いらない薬は私も極力飲みたくないです。

なぜ水疱に抗生剤が処方されたのか

クラリスは抗生剤であり、『細菌』の繁殖を抑える薬です。

水虫の菌は『真菌』であり『細菌』とは異なるものなので効き目はありません。そもそも検査の結果水虫ではないという診断です。

ではなぜこの患者さんに抗生剤が処方されたのか。

おそらく医師は『掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)』を疑ったのだと考えられます。

掌蹠膿疱症は手のひらや足の裏に小さい水疱が無数にできる疾患です。

水疱自体には原因となる菌はいないのですが、水疱がある手足以外に細菌感染があるとそれが原因で掌蹠膿疱症が起こる場合があります。そういった場合には抗生剤の服用により症状が治まることがあるのです。

処方医は、クラリスを服用してみて効果が現れれば掌蹠膿疱症である可能性が高いだろうと踏んで処方したのだと考えられます。

なにを優先するか決めるのは自分自身

私はこの患者さんに、その薬を飲めとも飲むなとも言いませんでした。

それを決めるのは患者さん自身以外にはいないからです。

処方した医師はもちろん飲んでほしいと思っていますし、薬局の薬剤師という立場としてはいかに患者さんに飲んでもらうかという視点で話すべきなのでしょう。

しかし、なにを優先し、なにを選択するかは本人が決めるべきです。

腸内細菌を優先して抗生剤を飲まないという選択肢も、水疱の治療を進めるために抗生剤を飲むという選択肢もどちらも存在していいはずです。

患者さんにはその選択に必要な、それぞれのメリット・デメリットなどの情報をあたえて判断の材料にしてもらいました。

薬剤師に必要な役割はこういったことだと考えています。

治療の選択も食品の選択も、他人にゆだねず自分で判断することが大事だと思います。


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