栄養

薬剤師界にも糖質制限は浸透している!!…のかな?浸透しろっ!

ネットの動画を視聴して研修講座を受ける「e-ラーニング」システム。
薬剤師用のコンテンツがあるのです。

教科書的な内容しかないんだろうなと思ってほけーっとながめていたのですが、
その中の「栄養と生活指導」という項目の中にさらっと糖質制限という単語が使われていました。

糖質制限を主旨としたものではないのですが、
普通に糖質制限というワードが使われているのに少し驚きました。

講座の主旨としては

・アメリカでは国をあげて血中コレステロールの低下に取り組んだが、結果として心血管疾患の発生は増加して医療費は膨れ上がった。

・コレステロールの下げ過ぎは脳卒中のリスクを上げる。
逆にコレステロール高値だと脳卒中で入院しても症状が軽い。

・コレステロール降下薬(スタチン)による副作用:糖尿病の悪化、がん発生率の増加、脳卒中の増加など多数

といったところから始まりますが、


・アメリカではコレステロール値を下げようと脂質摂取量を抑えた結果、
総カロリーと糖質摂取量は増加して肥満と糖尿病は急増した。

・アメリカの糖尿病学会はかつてタンパク質は糖質の2分の1、脂質は24時間にわたり微量に血糖値をあげるという記載だったが、

2004年から「肉、脂質は血糖値をまったく上げない」と変更した。


・「日本人が白人と比べてインスリン分泌能が低い」とする実験は、
ちゃんちゃらおかしい条件下のものだった。
日本人は75g糖負荷、白人は100g(!)糖負荷で実験を行なっており
前者がインスリン分泌が少ないのは当然。 


・Ⅱ型糖尿病の発症に遺伝的要素の関係は極めて少なく、
長年の糖質摂取による膵臓の疲弊こそが主な原因である。

・かつては慢性糸球体腎炎が透析導入の原因疾患のトップだったが
現在は糖尿病性腎症が抜きん出て上回っている。
正しい糖尿病治療が行われていない証拠。

以上のような内容に!

糖質制限について学んでいれば周知のことではありますが、
これを世の薬剤師全体向けに提言しているのがなかなか痛快でおもしろいと思います。

少なくとも国家試験に受かりたての教科書知識の薬剤師にとっては衝撃的な内容だと思いますよ。

こういった講義を公に薬剤師研修として行なっているのですから、
世の薬剤師はこの内容をしっかり理解して指導に活かすべきです。
薬の勉強をしている場合じゃないですよ。

 

薬剤師として服薬指導するからといってその薬をすべて飲んだことがあるかと言われると
そんなことはないのが現実です。

熱心な人は健常でも降圧薬やジゴキシン、ワーファリンあたりを飲んで
自分のカラダで実験するんでしょうかね…。
アマリールをわざと多めに飲んでみて低血糖にして、
ブドウ糖を大量に摂ってみるとか。

実体験できない代わりに薬がどう作用するか、
その結果どういう効果・副作用を持っているかという
科学的な理論を備えて患者さんに服薬指導をします。

しかしいくら理論で理解したつもりでも、
自分で飲んでみて実際にどういうことが起きるか、
ということに勝るものはないと思います。

「栄養士でもないくせに偉そうに食事指導を語るな!!」
なんて怒られそうな気もするのですが、
薬剤師に限らずもちろん誰でも食事は摂るわけで
その食事について言及するのは誰だっていいと思います。

薬剤師という医療従事者の立場としてはもちろんテキトウにではなく
科学的な根拠に基づいて責任を持った発言を心がけますが。

糖質制限を実践してみると理論的に理解できる部分と、
なかなか不可解な部分とが現れてきます。
実際に起きている変化は必ず理由があるはずです。

自分が勉強不足なだけかもしれませんが、
その理由を考えることでより深い理解へとつながっていきます。

そしてこの実践経験こそが理論にも勝る大きな経験値・武器となって
自分を成長させていると実感しています。

 

最近は自分が理系の道をすすんで薬剤師を志したことを、

と思えるようになりました。

薬剤師になっていなかったら健康・食事に関してなんて
ここまで興味を持つことは絶対なかったでしょう。
そして科学的に理解するということは困難だったでしょう。

薬剤師になってよかった。
糖質制限に出会えてよかった。
と今は思います。

そしてこれからもこの気持が変わらないよう
日々自分の頭で考えて学んでいきたいと思います。

 

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