栄養

「満腹」ってほんとうに幸せ?実は動物にあるまじき行為。

ごはんをめいっぱい食べるのって幸せですよね。

もりもり食べることは「健康の象徴」みたいなイメージがありますし、たくさん食べることがストレスの発散になっている方も多いでしょう。

満腹は「幸」と「苦」の二律背反

ただ、「満腹になることってはたして本当に幸せなんだろうか」と疑問に思ってしまうわけです。

なぜかというと、ぼくはたまにハメをはずしてお腹パンパンになるまで食べることがあるんですが、決まって後悔するからです。

食べ過ぎてしまった罪悪感で後悔、ではなく現実としてお腹が苦しくなっていることに単純に後悔するのです。
「苦しい~、食べなきゃよかった~、あぅ~」と。

そういう時ってだいたい外食で、ラーメン「麺大盛り無料っ!!」とかだったりするんですね。
ラーメン大好き&貧乏性なのでタダで大盛りにできるならついつい、ってこともしばしば…。
自重すりゃあいい話なんですが。

ラーメンのような糖質タップリ食のあとには決まって眠くなり(ぼくの場合はおまけに頭痛や下痢もしちゃう)、苦しくてなんにも手がつかなくなってしまい、生産性ガタ落ち。

幸福感どころじゃないんです。

生きるための「食」。…のはずなのに

これはいかがなものだろうか。

食べ物を摂るのは人間に限らないのでもっと広い視点で考えてみます。

野生動物は人間と異なり大量の食料を得られる機会はまれですが、もし野生動物がおなかいっぱいになってもう動けないよ~状態になってしまったらどうなるでしょうか。

敵に狩られて終わりですね。

そんなマヌケなことが起こらないようにするために「満腹中枢」というものが備わっているのだと考えます。

(これ以上食べたら身動きがとりにくくなるぞ!コレ以上食べても栄養はストックできないぞ!)と脳が信号を送っているのではないかと。

カラダの構造や皮下脂肪量などでそれぞれの動物の必要な食べ物の量は異なりますが、満腹中枢は人間以外にも備わっています。

つまり弱肉強食の生物界で生きていくために必須な防衛機能なのではないかと考えるのです。

満腹中枢がしっかり機能していれば食べ過ぎることはないわけで、その結果として人間の手が加えられていない野生ではブクブクに太った動物は存在しないのでしょう。

斜里のエゾシカ(メス)
とてもしなやか

だとすると苦しくなるまでお腹いっぱい食べてしまうことって、動物として三流なのではないかと考えてしまうのです。

本来生きていくための行動である「食事」というものを、逆に命の危険にさらす行為に変えてしまうわけですから。

食欲、満腹中枢、摂食中枢

人間界にだけ食べすぎが存在する?

人間は動物である以上野生動物と同様の満腹中枢は備わっていて、それがしっかり機能するはずです。

それなのに人間は食べ過ぎをしてしまいます。

これは現代の人間が生きる環境に、野生にはありえない満腹中枢を狂わせる要因が存在しているからと考えていいのではないかと思います。

野生では太らないはずの動物が、人間界ではまるまると太っていたり病気になっていることがその証拠でしょう。

食欲だけでは話がつかない

食べ過ぎるのは、単に意思が弱く欲望に勝てないというだけのことではありません。

食欲に影響を与える要因は実にさまざまだからです。

軽くあげてみても、数種類のホルモン、血糖の上下、依存、五感(見た目、色、香りなど)、環境、噛む回数などなど。

さらには食欲のみでなく、「食欲」「満腹感」「空腹感」をそれぞれ異なる概念として考えることが必要です。

例えば、極限に空腹な状態だとしても青いごはん見れば食欲は出なくなります。


おえっ

本来空腹感は強ければそれに反比例して食欲が出るはずです。

例えば、満腹な状態まで食べたのに「速攻魔法!甘いものは別腹!」を発動してもっと食べられるようになることがあります。

本来満腹であれば、それに反比例して食欲は抑えられるはずです。

例えば、何かに熱中していたら何時間もごはんを食べていなかったけれど、空腹感はまったく忘れてしまうことがあります。

などなど。

これらのように、食欲、満腹感、空腹感はそれぞれ別の要因が影響していると考えないと説明がつかないことが非常に多いのです。

よって、食べ過ぎてしまったいう結果にはさまざまなことがかかわっている可能性があるため、その原因をまず探ることがとても大切なのです。すぐに自分を責めるべきではありません。

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糖質は満腹中枢を狂わせる

糖質制限中は強い空腹感が少ない

満腹中枢を狂わせる原因の一つとして挙げられるのが、糖質です。

糖質制限を実践している人は、糖質を摂らないことにより日常で強い空腹感を覚えることが極めて少なくなることを実感しています。

この理由は、満腹感と空腹感は血糖値の上がり下がりに大きく影響を受けるからです。

血糖上昇で満腹中枢が活性化し満腹感を得やすくなり、血糖下降で摂食中枢が活性化して空腹感が起きやすくなると言われています。

食事での血糖の乱高下は糖質でしか起こらないため、糖質制限中はつらい空腹感が起こりにくくなるのです。

空腹感が少なければ、反動で食べ過ぎてしまうことも少なくすることができます。

当然ですが糖質を摂らないと満腹にならないというわけでもありません。

糖質は依存を形成する

さらに、糖質は依存を起こす作用を持っています。

依存とは、あるモノに対する欲求が強まり、それがないと身体的・精神的に不快な状態になることです。

「お腹がいっぱいなのに甘いものが食べたくなる」、「白米なら何杯でも食べられる」、「炭水化物を食べないと食事を摂った気になれない」という人はすでに依存症になってしまっている可能性が高いです。

こうなると脳が糖質を摂ることを食欲とは別に欲してしまいます。

別腹なんてものは現実として存在するわけがないのです。糖質依存症がゆえに生み出された幻想の胃です。

現実の胃は悲鳴をあげ、カラダはむしばまれています。

依存症になるともともとの量では満足できなくなり次第により多くを欲するようになります。

もちろん、こうなってしまうと食べ過ぎになりやすいのは言うまでもありません。

自分が糖質依存であることを自覚できない限りは、食べ過ぎを防ぐことはむずかしいでしょう。

満足ができる食事を目指そう

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結論としてなにを言いたいかというと、この食事という行為の質というのがとても大事だということなのです。

ここでもう一つ考えたい要素を付け足します。

それは「満足感」です。

満腹感を得ることを食事の目的にしてしまうと必然的に食べ過ぎは起こりやすくなります。

満腹以外の他の要素からシアワセを感じ、満足できることが大切だと考えるのです。

食べる内容、いっしょに食べる相手、食べる時のシチュエーションなどで質の高い楽しい食事ができれば、たとえ満腹でないとしても満足感を得ることができます。

その手段の一つとしては、漫然と食べるものを選ばずに健康だと自信を持って思える食生活をすることです。

そのためには食に、自分のカラダに感心を持ち、学んで知識をつけることが不可欠です。

そして自分の体調と相談しながら日々実践していくしかないのだと考えます。


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