『風邪予防にビタミンC』と言われる理由
ビタミンCはホントウにたくさんの生理作用を持っていますが、その中に『インターフェロンの合成を促す(補酵素になる)』というのがあります。
インターフェロンとはざっくりいうと体内へウイルスなどの異物が侵入した際に、その増殖を抑えるよう免疫系に働きかける役割をもったタンパク質です。
つまり、感染を防ぐためにはたらいてくれているわけです。
風邪はウイルス感染症なので、インターフェロンのはたらきが少ない状態はウイルスの増殖を抑える働きが不十分になり風邪をひきやすい、と考えることができます。
これが、『風邪予防にはビタミンC』といわれる根拠の一つになっています。
ビタミンCの必要量はカンタンに変化する
では
「常にある程度のビタミンCを摂っていれば風邪にならないのか?」と言われればそうもいきません。
ビタミンCはあらゆる場面で大量に消費されるからです。
一番はビタミンCを消費するのは『ストレス』です。
ストレスと言ってもいろいろありますが、思いつくものすべてが当てはまります。(精神的なストレス、病気、栄養のかたより・不足、喫煙、疲れ、睡眠不足、紫外線・・・etc)
これらのストレスと戦うために、『副腎』という臓器で『抗ストレスホルモン』がつくられているわけなのですが、その際にビタミンCが大量に消費されます。
するとビタミンCはインターフェロンの合成にまで手が回らず、風邪などのウイルス感染を起こしやすくなるわけです。
『口唇ヘルペスは疲れやストレスがたまった時にできやすい』とはよく言われますが、これも
ストレスによりビタミンCが大量消費
↓
インターフェロンが不足
↓
抑制しきれずヘルペスウイルスが増殖
と考えると説明がつきます。
副腎疲労に関してはこちらの本👇が参考になります。
ビタミンCの要求量は人それぞれ
ビタミンCはさまざまな作用を持っていますが、
どの作用から優先的にビタミンCが消費されるのかというのは人それぞれです。
たとえばコラーゲンの合成にもビタミンCが必要なのですがそれがインターフェロンの合成よりも優先度が高い人は皮膚が丈夫でキレイだけれども風邪をひきやすい。
逆にコラーゲンの合成の優先度が低く後回しにされてしまう人の場合は同量のビタミンCを摂っていたとしても皮膚が弱い。といった感じ。
このようにビタミンCは優先順位が高いものから順番に消費される。そしてその優先順位は人それぞれで異なる(個体差)。
これが『カスケード理論』です。
-医学常識はウソだらけ 分子生物学が明かす「生命の法則」三石 巌 (著) より
そして、優先度の低いものにまで不足なくビタミンCを行き渡らせるためにビタミンCをたくさん摂りましょう、というのが『メガビタミン』の考え方です。
詳しくは三石先生の著書に。👇
すべてはタンパク質が足りていてこそ

ではではビタミンCを大量に摂っていればインターフェロンが問題なく働いてくれるかというと、それでは不十分です。
前述したようにインターフェロンはタンパク質であるため、その材料となるタンパク質の摂取が不足していればインターフェロンが正常に合成されないということが考えられます。
インターフェロンに限らず、ビタミンCが補酵素として働き合成するものはタンパク質なのです。(例に出したコラーゲンももちろん)
つまりは
ビタミンCのはたらきを十分に発揮させるためにはタンパク質を不足なく摂ることが不可欠ということです。
タンパク質はあらゆる場面で必要となるので、不足してしまうといたるところで不都合が起きても不思議ではないのです。

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