ダイエットや食事療法などに関しては常にいろんな意見が飛び交います。
その論争の根源のひとつとしては、『ダイエット』などの言葉の解釈が人それぞれ異なっていることであると考えます。このずれがある以上は、いくら話し合っても互いの理解はむずかしいでしょう。
ダイエット=体重を減らすor脂肪を減らす
『ダイエット』といえば一般的には『体重を減らすこと』でしょう。
「1か月で5kgやせるぞ!!」とか「夏までにあと10kg減らす!!」とか体重を基準とした表現はいくらでも見られます。
しかし、本当に減らしたいのは体重でなく『脂肪』のはずです。
生活習慣病の改善のためであっても美しくカッコよくなるためであっても減らしていいものは脂肪だけです。(減量中のボクサーとか特殊なのは除く)
体重だけを気にしてしまうと、水分が減っただけでも筋肉が減っちゃったとしても喜んでしまうことになります。(以前の私です。)
別に頭の上に体重が表示される世界でもないんですから。「こいつ80㎏もあんのかよプークスクス」とかバレないですから。
糖尿病克服=糖質を摂らないこと?
「糖質を摂ると血糖値が上がってしまうので糖質を摂らないようにしましょう。」というのが糖尿病治療における糖質制限です。
糖質を摂らないので食後血糖値が大きく上がることもないしHbA1cも下がって当然です。そしてひとたび糖質を摂ると血糖値は従来通り(もしくは従来以上に)上がってしまうのも当然です。
一生糖質を摂らない生活を続ける覚悟があれば、糖質制限で糖尿病を克服したと言ってもいいのかもしれません。
糖質を摂る人生を選択するのであれば糖尿病の克服は『糖質を摂っても血糖値が上がらないようにする』ことを意味します。
そのためには体脂肪と高脂肪食の摂取を減らしてβ細胞の働きを正常化させ、骨格筋量を増やして血中の糖の取り込みを促進させる必要があります。(インスリン分泌不全とインスリン抵抗性の改善)
健康=今現在のためand…
『健康』ということばの解釈も人それぞれだと思います。
今現在なにかしらの病気を患っているならば健康になるということは『病気を治すこと(もしくは気にならないレベルにすること)』ですが、なにも病気がないひとにとっての健康とは『今の良い状態を保つこと』そして『今後病気にならないようにすること』であると考えます。
今さえ良ければそれでいいという考えもけっこうですが、病気になってしまってからあせって健康を取り戻そう四苦八苦するよりも、早いうちから「未来への投資」として健康を考え実践してもいいのではないかと思います。
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