『湿潤療法』とはキズを「乾かさない」「消毒しない」ことにより、「痛くせずに」「キレイに」「早く」治すことができる現代のキズの治療法です。

現在さまざまな湿潤療法を利用したグッズが販売されていますが、それらを正しく使いしっかりと効果を発揮させるために必要なことを紹介します。




現代の主流は「湿潤療法」


実際に自分で湿潤療法を試してみたことがあればこのすばらしさは存分に実感できることでしょう。

なによりも「痛くない」というのがいいですね。
ケガした時点でもうすでに「痛い」のに、
そこにさらに消毒薬を塗って
「超痛いっ!」
なんてイヤですよね。

わたしは湿潤療法を知ってすぐ、家にあった消毒薬を捨てました。


現在この湿潤療法の考えは徐々に広まっており、
医療現場や学校、家庭などで受け入れられてきています。




古代の治療法



ケガをしたらバイキンが入らないために、そしてキズをちゃんと治すために
「消毒」をして「ガーゼ」を当てて「乾かす」。
そしてカサブタを作れればあとは治る。
消毒がしみて痛いのは避けられないから仕方ない。
そういうものだからガマンするしかない。

これがかつては 一般的な「常識」でした。
今でもそう考える人は多いでしょう。


しかし実はそれはまったく逆なのです。
この行為はキズの治りを悪くするだけでなく化膿を起こりやすくし、
さらにはキズあとも残りやすくしてしまうのです。


今までの常識は実は間違えていた、と言われても
なかなか信じられないでしょう。
「キズには消毒」、「キズにはガーゼ」というのはいままで
誰にも疑われずに
盲目的に常識としてされ続けていました。
 

ではなぜこれが正しくないのかを順に理解していきましょう。




キズが治る過程


軽いすりキズのような浅いケガを例として、
キズはどのように治っていくのかをみてみましょう。


キズが治るという意味

皮膚は「表皮」「真皮」で構成されています。
 
Image.png


浅いすりキズは一番表面の「表皮」が摩擦で削れて失い、
「真皮」まで露出
してしまった状態です。
ちなみに真皮までごっそり失って
そのさらに下の「皮下組織」まで露出した状態を深いケガと考えます。

どちらにしても「キズが治る」ということはこの失った真皮、表皮が再生して
再び表皮でおおわれること
を意味します。
これを「上皮化する」といいます。







細胞が分裂して皮膚は再生する

真皮は血流がしっかりと流れていてる組織であるため、
すりキズでは血がにじんだりキズが赤くなっていたりします。
しかし血流が多いということは
皮膚を再生するためのエネルギーがしっかり行き渡るということです。


皮膚の再生は細胞が分裂することですすんでいきます。
しかし真皮からは真皮へのみ、表皮からは表皮へのみにしか再生されません。
つまり残った真皮から表皮が再生される、ということはありえません。

ではこのようなキズでは表皮がすべて失われてしまったので再生することはできないのでしょうか?
そんなことはないのです。






表皮再生のスタート地点

再生の手がかりになる残された表皮は2つあります。

まずはキズの外側の正常な皮膚部分です。
生き延びているまわりの皮膚からキズを小さくしぼませるように表皮の再生がすすんでいきます。


もう一つは毛穴や汗管です。

上と下の図からわかるように、毛穴と汗管は表皮の延長にあります。
毛穴と汗管は表皮から真皮までえぐり込むように貫かれた表皮なのです。
98048342.png
つまり表皮がごっそりむけてしまったキズでも毛穴や汗管が残ってさえいれば、
表皮であるそこを起点として再生が広がっていくことができる
のです。





キズ再生の主人公、滲出液


ケガをするときず口からはじくじくとした汁が出てきますね。
これをみて「キズが化膿している!」と慌てて消毒してガーゼをあてることでしょう。
しかしそれはいけません。


この汁はじつは皮膚を再生させるために出ている滲出液なのです。
止血をしてくれる感染を防いでくれる表皮を再生させてくれるさまざまな組織たちを呼び寄せる成分がこの滲出液には含まれています。

つまり、キズを治すためにガンバってくれているこの滲出液を取り除くということは、
ジャマをしてキズの治りを遅くさせてしまうことになるのです。
ガーゼをあてると、この滲出液はガーゼに吸収されてしまい
きず口からは失われてしまいます。





皮膚の弱点


血流が多くて丈夫な真皮も唯一弱点があります。


それが「乾燥」です。
乾くことで細胞は死んでしまいます。

死んでいるのでもちろんそれ以上再生することはなく、ただのジャマな異物と化します。
その異物が「カサブタ」です。
カサブタは一般には「キズをふさいでその下で治癒をしている」ととらえられていますが、
実際は「治すことができずに死んでしまった細胞の死体」なのです。


異物であるカサブタをキズに残し続けることで細菌感染を引き起こしやすくなってしまいます。
その理由は次回以降に。





まとめ


湿潤療法の大原則はキズを滲出液でおおうことです。
これにより治癒力を最大限に引き出します。
同時にキズの乾燥を防ぐことで細胞の壊死を防ぎます。
ハイドロコロイドなどをキズに貼ることはあくまでそのための手段に過ぎません。





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