昨夜の2016年2月14日、作家の桐山秀樹氏が2月6日に急死なさっていたことが公表されました。
ご冥福をお祈りいたします。


正直なところわたしは桐山氏のことは存じ上げていませんでした。
調べたところ、彼は自身が糖尿病になってから糖質制限を知り実践され、大きく改善できた経験を持っていらっしゃるかたです。
その後も糖質制限を続け、そして糖質制限に関する著書を多数執筆なさって糖質制限を世に広めた功労者です。




世間の反応

糖質制限の第一人者である彼が亡くなられたことを受けわたしが思ったことは、

「糖質制限をしていたから急死したのだ。」「糖質制限は心不全の危険性を高める。」 という旨の報道が当然のようにされるのだろうな。
そしてその報道を真に受けて「糖質制限はこわい。」「糖質制限はするべきではない。」と考える視聴者が沸くのだろうな。
さらにこの報道という武器を手にできて糖質制限反対派の人たちは歓喜するのだろうな。

ということでした。


そしてその予想通りの結果になっていたようです。
本日のテレビ朝日の「モーニングショー」で報道され、掲示板やツイッターでは
「糖質制限は危険。」
「やりすぎはよくない。」
「適度に糖質は摂るべき。」
「運動が一番。」
などの反応が多くみられました。

とくに
「糖質をとらなすぎるのは悪いに決まっている。バランスのいい食事が当然大事。」
という内容の発言が多数でした。
ムリもないと思います。
それほど現在の食事バランスの「常識」、「カロリー神話」は深く世に根付いているのです。

しかし、ではバランスのいい食事とはいったいどんなものなのだ?
炭水化物6割?その根拠はなんだ?と問い詰めたい気持ちにもなります。
そんな「バランスがいい食事」と言われているものに科学的根拠などなく、ほんとうはバランスが悪いのだということは糖質制限を学んでいる方はみんな知っています。


糖質制限をしっかり学ばれている方々は糖質制限が原因で心不全を起こしたとは決して考えません。
科学的根拠も考えられる仮説もないからです。
糖質制限が原因で心不全を起こしたと考えるのは糖質制限に対する知識がない人と、糖質制限の反対論者だけです。




短絡思考

「桐山氏は心不全で亡くなられた」のは事実です。
「桐山氏は糖質制限をおこなっていた」のも事実です。
だからといって「桐山氏は糖質制限をおこなっていたから心不全を起こした」というのは事実でしょうか。

因果関係がはっきり示されないうちはそれは正しいとは言えません。
その二つを単純に結びつける考え方は、どれだけ短絡的なんだ思わざるを得ません。
国民がマスコミにたやすく扇動されるのもうなずけます。


アメリカの「パンは危険な食べ物」というジョークを真に受けているのとなんら変わりませんね。
・犯罪者の98%はパンを食べている。
・ パンを日常的に食べて育った子供の約半数は、テストが平均点以下である。
・暴力的犯罪の90%は、パンを食べてから24時間以内に起きている。
・パンは中毒症状を引き起こす。被験者に最初はパンと水を与え、後に水だけを与える実験をすると、2日もしないうちにパンを異常にほしがる。
・新生児にパンを与えると、のどをつまらせて苦しがる。
・18世紀、どの家も各自でパンを焼いていた頃、平均寿命は50歳だった。
・被験者100人に、1人につきパンをひとつだけ与えて一か月間生活させると、一人だけしか生き残らなかった。
・パンを食べるアメリカ人のほとんどは、重大な科学的事実と無意味な統計の区別がつかない。




心不全を引き起こしたもの

桐山氏の死因は心不全だとの事です。

享年は61歳で、facebookには五年前に「おやじダイエット部」をはじめて開催し、そのころに糖質制限を始めたとの記載があります。
つまり56歳以降から糖質制限をおこなっていたことになります。

何歳のころから病気をわずらっていらしたのかは存じ上げませんが、糖尿病を医師に宣告された時点ですでに数年、もしくは十数年のあいだ糖尿病による血管障害のリスクにさらされ続けていたと予想されます。

もちろん、糖質制限をしない場合に比べればした場合のほうがリスクが下がるのは明確です。
ただ「チャラ」に、「なかったこと」にはなかなかできません。
長年の糖尿病で腎不全、人工透析になった方がそのあとに糖質制限を始めたところでそれ以上腎機能の回復を見込めないのと似ているでしょうか。


桐山氏の今回の件はこうした過去の負債が大きく影響をしたのではないかと推察しています。
彼がもし糖質制限に出会っていなければもっと早くに不幸が起きていてもおかしくはなかったのではないかとさらに想像します。




結論

桐山氏の心不全の原因はわからない、というのが現状です。

しかし、糖質制限を始めるまでの過去の負債である冠血管リスクが大きく影響していたのではないかと予想できます。
少なくとも糖質制限を行ったからでは決してありません。
むしろ遅すぎたと言ってもいいでしょう。
だからこそ早い時期から、糖尿病を発症する前から糖質制限をライフスタイルとして継続する必要があると考えます。 
 
 
彼の糖質制限にかけた情熱を絶やさないために、われわれは糖質制限についてたくさん学び正しい知識をつけ、毅然と糖質制限を実践、普及していくことが大切なのではないでしょうか。





おすすめ記事

子どもがいる家庭はゼッタイ必須!!痛くせずにキレイにキズを治せる応急処置グッズ・使い方まとめ。【やけど・すりキズ・切りキズ・あかぎれ】